助さん・格さんのドライバー日記
2001年6月18日 某陸送事業者からの投稿
 陸送でよく言われることは、「お客様の身になって運ぶ」という事です。自動車メーカーの新車の場合など、特にその傾向が強いです。しかし、製作者の気持ちと言われても、自動車メーカーは漠然としたいわゆる無形のものですし、届け先が販売会社や架装メーカーなら、その車を買った人が誰かも分かりません。

しかし個人から個人の陸送ですと、それぞれの顔を見ながらですので、本当に依頼者の気持ちで運ばなければという様に思います。

例年に比べ特に雪の多かったこの冬、私は石川県の山奥にスバルのレガシィーを引き取りに行きました。タクシーを降りると、予め電話しておいたこともあり、初老の夫婦が家の玄関前で待っていました。話を聞くと、東京に出て行った息子夫婦に届ける車の陸送でした。車内には、米や野菜等の荷物と共に、チャイルドシートが取り付けてありました。このままいると「上がってお茶でも…」と言われそうな雰囲気だったので、車の点検もそこそこに、挨拶を済ませるとその家をあとにしました。

ハンドルを握りながら、強く込み上げてくるものを感じながら、無事に届けるという使命感で一杯になりました。41号線を神岡から471号線に入ると、雪はますます強くなり、平湯温泉の手前では吹雪となって、前が全く見えなくなりました。(さすがにその時は車を停めました) ‥‥絶対に事故らない! 必ず無事に届ける!
東京では、昨夜の吹雪と打って変わった様な快晴で、車をきれいに洗車して、無事にお届けしましたが、その時も大変喜んでいただきました。一つの陸送の意味を、とても重たく感じた1日でした。

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