助さん・格さんのドライバー日記
2001年9月25日 助さんのひとり言
 先週のテロ事件には正直ビックリしました。謹んで被害者の方々にはお悔やみを申し上げます。

 小生テレビからの映像を観ていると神戸の震災を思い出します。
 一月十七日の当日は金沢に納車していました。早朝の6時頃に富山あたりを走っていたらTBSラジオから柄本さんの声で福井地方から京都にかけて大きな地震が発生したと繰り返し言っていた。金沢まで60キロぐらいでしたから影響は無いのか幾らか心配しながら納車した覚えがあります。

 納車後に金沢駅で震災の映像を観たときは今回の事件以上に驚き、仲間を心配致しました。走り馴れた阪神高速や何度も乗った阪急電鉄、見慣れた町並みが無残な形で目に飛び込んできて信じられなかったです。

 配車次第なら自分自身が神戸や明石辺りに行っていたかもしれず悪運の強さか、はたまた日頃の行いが良かったか雪深い北陸に向かっていたのです。

 ですが震災から3日後に配車係りから兵庫県小野市まで陸送を頼まれました。「こんな時はお前しかいない」なんて煽てられ現地も見たい気持ちから引き受けてしまいましたが、「飛んでも八分歩いて十分」すぐに後悔致しました。

 軽い気持ちと特に準備もせずに夜中に京都から亀岡市に廻り、デカンショ街道を使い何とか大阪市内と神戸市内を迂回して小野市に到着しましたが。ここまでの道は全て大渋滞で時間は通常の倍以上かかり、さすがに疲れと睡魔で元気だけが取り柄の小生も疲労困ぱい一刻も早く帰ることしか頭には残っていませんでしたが、JRも神戸電鉄もバスも途中までしか走ってなく結局4っの駅区間を徒歩で歩くしか方法はありませんでした。不思議な事に約3時間近くも被災地を歩いていると全ての建物が傾いている感覚になるんです。道もなくビルの瓦礫と曲がった電信柱、潰された家屋、どれもが信じられない光景でしたね。

 特に堪えたのは朝から何も腹に入れて無かった事です。コンビニも飲食店も当たり前の事ですが閉店もしくは被災されていたので買う事すらできないんです。

 どの辺だか忘れましたが一月の寒さと昨夜からの疲れで座り込んでいると、何人かの人に声をかけられました。「この先の公園で豚汁配給してるで!」 小生恥ずかしながらテントの前に並び豚汁を頂きました。(泣)こんなに旨い豚汁はありませんでした。心に沁みる温かさです。被災されてる皆様には申し訳ありませんでしたが一杯の豚汁に感謝した気持ちは今でも忘れる事は出来ません。

 そんな事を今回の事件とボランティアの活躍を観ていると、あの時の光景が蘇ります。「済みません本当は豚汁に菓子パン一個も貰いました。」

トップページに戻る
Copyright.(C) 2001 Rikusou Village.All Rights Reserved
記事・画像等を無断で転載することはできません。
・このページへのご意見・ご要望は info@transport.ne.jp