助さん・格さんのドライバー日記
2002年2月7日 格さんのひとり言  羽州街道宿場町  能登屋

 栗子峠の国道13号を北に向かい新庄に到着しました。
山形市内を抜けてからは積雪も多く、車から降りれば身を切る冷たさです。
新庄駅の待合室にはダルマストーブが置かれ、寒風で冷え切った体を暖めてくれる。なんの変哲もない田舎駅だけど優しさと哀しさと厳しさが、ここにはあって、このまま東京まで帰るのがもったいなく思えてくるんです。

 いつもの悪い癖です。気が付けば「おしん」の舞台になった温泉街は銀山温泉に向かっていました。
尾花沢から10キロ近く奥にある秘湯の宿は以前から是非一度は訪れたい所でした。

 今をさること三百年。この尾花沢に芭蕉は長期の滞在をしていたそうで、奥の細道の百五十日のうち、四十日が山形県内で、とくに尾花沢には十泊、奥の細道でも最も長い滞在でした。尾花沢は羽州街道の宿場町。かっては、旅籠や商家が軒を並べ、馬市で賑わっていたそうですが、いまは寂れた田舎町と化している。

 尾花沢からバスで三十分あまり、小高い山を分け入ると目的の銀山温泉へ着きました。
今夜の宿は、何が何でも能登屋さんと決めていた。
新庄駅で見た能登屋のポスターは小生には「 千と千尋の神隠し  」に登場した巨大な湯屋に想えてきたんです。
映画では神様が訪れる温泉町でしたが、謎の町に迷い込む主人公になった気分で訪ねました。
能登屋はレトロ感覚に満ち溢れ、銀幕から抜け出た様な、五層三階の威風堂々たる宿です。
奥の細道、まさに、神隠しにあったような心境でした。

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