助さん・格さんのドライバー日記
格さんのひとり言  


恋する酒場 


黄昏に時間が切り替わる時、 浪速のジャンジャン横丁の人々の開放性が輝きを増してくる。          

取り敢えずくぐった暖簾の奥には、グラスから溢れだすほどの人情味と、笑いが待っていた。           

今宵も、酒場に恋して、酒場で恋をする。 あらためて出逢いの街を実感した。 


今宵の相手は…          カウンターでギター片手に浪曲を唸る店主のオヤジ。

ぬるめの燗酒が似合いそうな、しんみりとした店主の思い出を語り、かと思えば、このオヤジ、客を楽しませずにはいられない質だった。

頼んだ覚えもないのに、オヤジのサービス精神はがぜん勢いを増す。          自作自演の演歌「酒場の女」をギターを抱え弾き語る。

多才にして多趣味のオヤジに当てられたのか、退屈の底が抜け、気分が軽くなる。

安焼酎の底もつきかけているので、勘定を頼むと、オヤジは酔眼をギョロリと宙に据えた。             計算しているようだ。   

計算しやすいよう、全品一律五百円のはずだが、それがこちらの計算と合わない。                    

大丈夫か、オヤジ?      それとも、オレ?








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